東京消防庁の採用試験でU類試験のみに合格した場合、来年再度受験するか今年はいるかどちらが良いかわからない方への参考ページです。

T類採用?U類採用?で迷っている方へ

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東京消防庁の採用試験は大学を卒業(予定含む)している方や年齢要件を満たしている場合はT類採用試験とU類採用試験の両方を受験することが可能です。T類採用試験は毎年2回実施されますので、最大で3回受験することが可能となっています。

 

T類・U類の受験要件を満たしている人は、ほとんどの方がT類での採用を希望されているとは思います、しかしT類採用試験が残念ながら不合格となってしまいU類で採用というケースもあります。私も大卒でU類で入庁しました。

 

このようなケースでは私もそうでしたが、「せっかく大学を卒業したのにU類採用で入っていいものだろうか」、「来年もう一度T類採用試験にチャレンジしたほうがいいのではないか?」、「大卒でU類って少ないんじゃないの?」、「昇任にするのに不利になるのでは?」など多くの疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

 

今まさにそのような状況に置かれて、当サイトを閲覧している方もいると思います。

合格さえ出来れば採用区分に大きな違いはない

ではこのような状況になった場合は、どうしたらよいでしょう。U類採用を経験した私が確信して言えることは「そのままU類で入庁したほうが良い」です。私は入庁前に先輩で消防官の知り合いが2名いたのでアドバイスをいただきましたが、2名とも「せっかく合格したんだから入庁したほうが絶対にいい」というアドバイスをいただきました。

 

まず、昇任に関してですが採用案内にも書かれているとおりT類採用とU類採用では、昇任のスピードに差があります。しかし、現実的に考えてもこの最短の期間で昇任が出来たとしても、階級だけが上がっていき現場でもデスクワークでも経験のない上司になるだけです。そんな上司(隊長)が現場で隊員から信頼される存在になれるとは私は思いませんし、現場経験が浅いことで適切な判断を下せなかったり、部下を危険にさらすことになりかねません。消防総監を目指すのであれば、階級を駆け上がっていく必要があるかもしれませんが、実際問題として最短期間で昇任していくのはかなり厳しいと思います。

 

次に、給料に関してはU類の給与額に学歴(職歴)分が加算されるので心配要りません。また、必ず同じクラス内にも同じような境遇の学生がいますので、孤立したりすることはあり得ません。

 

採用区分については、入庁後にも能力認定試験というものがあり、それに合格するとT類に採用区分を変更することが出来ます。ちなみに私もこの能力認定試験でT類採用として1発合格できましたし、消防学校で仲の良かった大卒の同期も合格しています。やる気があればしっかりと認めてもらえます。

 

以上の理由から、U類採用を辞退して来年T類を目指すというのはあまり良い選択ではないと思います。それに、来年度にT類で受かる保証がない上に一度採用を辞退したことが次回の採用結果にどのように影響してくるかも未知数です。

 

長くなりましたが、T類に再挑戦するべきか、U類で妥協して入るか悩んでいる方はぜひU類で入庁してもらえればと思います。入庁後の消防学校でも消防署に配属になってもT類・U類の差別みたいなものは全くありません。それに、辞退することで、消防官(消防士)を本気で目指していた1人分の合格枠を無駄にしてしまうことになります。消防官(消防士)とう仕事がやりたいのであれば、どの採用区分でもあまり関係ないので自信を持って、合格した採用区分で早く仕事に就いて経験を積むと良いと思います。

 

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